平成29年度事業報告 | |||||||||||||||||||||
特定非営利活動法人 アジア高等教育支援機構 |
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I 活動成果 日本大使館、JICAおよび本NPOが支援をしているラオスのロボットコンテストは本年度は3月9日に開催された。この大会には本NPOからゲストとして3名の理事と東海大学から1名の教員が招待された。 II 事業報告 1 ボットコンテストのためのワークショップ (1)はじめに ラオスロボットコンテストは、ラオスの大学生と高等専門学校生の 1)豊かな創造性を持つ人材育成、2)国内・国際交流、3)ロボット製作技術の習得を達成するために実施されている。第14回 ラオスロボットコンテストが2018年3月に実施されている予定である。ラオス国立大学工学部主催のラオスロボットコンテストワークショップが2日間実施された。 アジア高等教育支援機構では、このワークショップにおける技術指導を支援するために、小峰憲行、飯島敏雄理事、有賀正理事が参加した。このワークショップ支援の実施日時・参加チーム、支援の内容および成果について報告する。 (2)実施日時と参加チーム ロボット製作技術の電子回路とマイクロコンピュータの基礎知識を習得する授業が実施された。参加チーム参加人数および参加したは下記の通りである。 日時: 平成29年8月18日(木)~19日(金) 2日間
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表1. 参加チームおよび参加校
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(3)実施の内容 2日間の実施内容は以下通りである。 第1日目(9:00-16:00) 午前: 開会式 副工学部長Dr. Khamphoui先生 挨拶 NPOアジア高等教育支援機構 小峰憲行監事 挨拶 講義内容
電子回路とマイクロコンピュータの基礎講義 講師:畠山忠夫雄氏 午後: マイクロコンピュータによるセンシングに関する講義 講師:畠山忠夫氏
第2日目(9:00-16:00) 午前: マイクロコンピュータによるロボット製作実習 講師:畠山忠夫氏 午後: 新しい競技ルールと競技フィールドについての検討 講義:Dr. Khamphong先生、Mr.Saysamone先生、 閉会式 電子工学科学科長Mr.Phoumy先生 挨拶 NPOアジア高等教育支援機構飯島敏雄理事 挨拶 |
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工学部ENTC学科における講義風景
(4).支援の内容と成果 組込みマイクロコンピュータの応用技術を応用したロボット製作に必要なマイクロコンピュータの提供と技術指導を実施した。 主に組込みマイクロコンピュータの組込みソフトウェア開発についての技術指導を実施した。電子部品の提供品目を表2.に示す。技術指導によって、次の成果を得た。 1)ラオス学生のロボット製作に必要なマイクロコンピュータ組込み技術の向上に寄与した。 2)ラオス国内では入手困難なマイクロコンピュータの提供が実現し、学生のロボット製作に寄与した。
表2.支援した電子部品
参加校: 6校、12チーム 当NPOから賞金(ベストデザイン賞)授与:15,000円(約100万Kip)
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ロボットコンテスト風景 | |||||||||||||||||||||
現地新聞Vientiane Timesに掲載されたロボットコンテスト参加校、教員、賓客 | |||||||||||||||||||||
ラオス国立大学からの当NPOに送られた感謝状 | |||||||||||||||||||||
2.研究指導 |
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(1)有賀正理事による研究指導
平成29年8月17日~8月2日および30年3月8日と9日にラオス国立大学(NUOL)、および平成29年8月21日~23日および30年3月22日~24日にタイのモンクット王工科大学ラカバン(KMITL)を訪問し材料科学及び接合科学分野の研究指導を行った。ラオス国立大学では昨年に引き続きJICAの東南アジアに展開するSEED
Netプログラムで以前私の指導で学位を取得したランパン講師が大学の工学部機械工学科に戻り研究と教育を行っており、教育の現場で必要な実験材料を日本から持参して実験の手助けをした。又研究についても学位取得の研究課題を継続したいとの希望があり、ラオスという研究予算が極めて少ない特異な研究環境で可能な研究の進め方など話し合いを行った。今後も継続して出来れば年に数回は大学を訪問し、実験材料の供給、研究遂行のための材料の提供やアドバイスを続けて行きたいと考えている。
(2)飯島敏雄理事による研究指導 平成29年8月17日~20日および30年3月8日と9日にラオスのNUOL訪問し、また29年3月22日~24日にタイのKMITLを訪問し、マイクロバブルに関する研究指導を行った。マイクロバブルは最近注目されている研究テーマで、基礎的な研究から、工学のみならず農業、漁業、医学まで応用範囲が広く、NUOLでは汚水の浄化、KMITLでは農作物の洗浄についての応用研究を行うことになった。マイクロバブルに関する応用研究は安価に実験装置ができることが特徴で、研究費の少ないラオスやタイの大学には向いている。第1と2回目の訪問時は農作物の促成栽培に対する応用研究のための実験装置作成について議論し、今回の第3回目の時はから農作物の促成栽培に対する応用研究のための実験装置作成の途中結果を見せてもらった。まだ両大学とも完成までし至っていないが、大体マイクロバブル発生装置は出来上がって実験を行っていた。なおた。NUOLのカウンターパートは機械工学科の
Sengratry准教授で、KMITLではPanmanas准教授で、二人とも研究熱心で実験装置を製作し、現在研究に入っており成果を期待している。 |
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NUOL: 作成したマイクロバブル発生装置で研究中のSengratry准教授と学生 KMITL: 作成したマイクロバブル発生装置で研究中のPanmanas准教授と院生 |