平 成 2 2 年 度 活 動 報 告
事業
1. ラオスロボットコンテストの支援
(1)ラオスロボットコンテスト2010(メコン地域ロボット競技大会2010)の支援
(a)ラオスロボットコンテスト2010ワークショップにおける技術指導
ラオス国立大学工学部主催「第1回および第2回ラオスロボットコンテスト2010ワークショップ」においてロボットの技術指導を行った。その指導成果を以下に示す。
組込みマイクロコンピュークの応川技術を応川した「自動玉入れロボット」製作についての指導を行った。 主に組込みマイクロコンピュータの組込みソフトウェア開発についての技術指導を実施した。その結果、ラオス国立大学学生と高等技術専門学校学生への組込み技術の向上に寄与し、競技大会参加に貢献した。第1回目、第2回目ラオスロボットコンテスト2010ワークショップの参加校はラオス国国立大学工学部、ラオス国国立大学理学部、高等技術専門学校(スースカ経営技術専門学校、ラオスードイツ技術学校およびラオスー目本技術トレーニングセンクー)からそれぞれ8チーム、9チームであった。
(b)ラオスロボットコンテスト2010(メコン地域ロボット競技犬会2010)報告
スースカ経営工学専門学校とラオス国立大の支援のもと、ラオス文部省私学経営局サルムソウク局長および在ラオス目本大使館横聞頓子大使の出席を賜り、ラオスロボットコンテスト2010が目本の支援で建設されたラオス武道センター開催された。大会にはラオスおよびタイから計12校が参加し、当法人からも飯島敏雄理事長と研究指導でラオス大学に派遺されていた森屋俶昌理事が出席し、賞品代(ベストデザイン賞)として10、000円を寄付した。
(感謝状)ワークショップでの指導およびロボット製作部品代40、000円の寄贈に対しラオス国立大学サイコン副学長より感謝状を受けた。またロボットコンテストの賞品代として10、000円を寄贈したことに対し、今年の大会主催幹事校スースカ経営技術専門学校長より感謝状を授与された。
(c)事業内容
@ラオスロボットコンテスト支援事業
ア) 第1回目ラオスロボットコンテスト2010ワークショップ
・内容 組込みマイクロコンピュータの応用技術の指導。
・目時 平成22年5月4日〜7日の3目間
・場所 ラオス国立大学工学部,ラオス・ビエンチャン
・従事者人員 1人
・対象者 8チームの学生24名
・支出額 O円
ラオスロボットコンテスト2010第1回ワークショップ開会式
ウ) メコン地域ロボットコンテスト2010
・内容:ロボットコンテスト
@参加チーム:本年度参加校は12校、8チームであり、ラオス国立大学(IT学科、コンピュークサービスセンクー、)から2チーム、職業技術専門学校から9チームと技術訓練センターから1チームであった。参加した大学と職業技術学校は次の通り。
A参加学校:ラオス国立大学、ビエンチャンーハノイ友好職業訓練学校、スースカ経営技術専門学校、ラオスー目本技術トレーニングセンクー(LJTTC)
B競技結果
優勝:スースカ経営技術専門学校 準優勝:ノンカイIT専門学校)
・日時 平成22年12月23目
・場所 武道センター、ラオス・ビエンチャン
・従事者人員 2人
・対象者 駐ラオス目本大使、教員、学生200人、一般人50名
・支出額 10、000円(賞品代(ベストデザイン賞)
ラオスロボットコンテスト第2回ワークショップ指導風景
ウ) メコン地域ロボットコンテスト2010
・内容:ロボットコンテスト
@参加チーム:本年度参加校は12校、8チームであり、ラオス国立大学(IT学科、コンピュークサービスセンクー、)から2チーム、職業技術専門学校から9チームと技術訓練センターから1チームであった。参加した大学と職業技術学校は次の通り。
A参加学校:ラオス国立大学、ビエンチャンーハノイ友好職業訓練学校、スースカ経営技術専門学校、ラオスー目本技術トレーニングセンクー(LJTTC)
B競技結果
優勝:スースカ経営技術専門学校 準優勝:ノンカイIT専門学校)
・日時 平成22年12月23目
・場所 武道センター、ラオス・ビエンチャン
・従事者人員 2人
・対象者 駐ラオス目本大使、教員、学生200人、一般人50名
・支出額 10、000円(賞品代(ベストデザイン賞)
ロボットコンテスト2010風景と観覧者 ロボットコンテスト2010競技大会風景
当NPOからのペストデザイン賞受賞チーム学生と当法人出席者
2.ラオス国立大学における研究指導
(1)機械工学科教員への指導
出張者/指導者 |
特定非営利活動法人アジア高等教育支援機構 理事長 飯島敏雄 |
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指導研究テーマ |
U曲面型板状に置かれた太陽熱温水器に関する研究 |
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出張期間 |
2010年8月7日−2010年8月15日 (9日間) |
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業務日程 |
年 月 日 |
業 務 内 容 |
2010/8/7(土) |
移動:成田―バンコク |
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2010/8/8(日) |
移動:バンコク―ビエンチャン |
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2010/8/9(月) |
サイコン副学長、カンプイ工学部長表敬訪問 |
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2010/8/10(火) |
実験状況見学 |
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2010/8/11(水) |
実験結果の整理 |
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2010/8/12(木) |
同上 |
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2010/8/13(金) |
同上 |
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2010/8/14(木) |
移動:ビエンチャン−バンコク |
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2010/8/15(土) |
移動:バンコク−成田 |
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カウンターパート名 |
工学部機械工学科 センラットリ准教授 |
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指導内容 |
研究指導 |
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今後期待される成果 |
センラットリ准教授は機械工学科の中でも最も研究に熱意をもって取り組んでいる.また当人は理解度も良く,かつ実験装置などの設計製作の技術も優れている.予算や測定器も限られたものしかない中で,できる範囲で工夫しながら実験的研究を行っており,これまで取ってきたデータをベースにして今回作成した論文をさらに推敲すれば2011年度に行われるタイの機械学会(ラオスには学会はないので)で発表することができるとであろう.それは当人にとっては初めての学会発表であり,実現できると確信している. |
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備考 |
論文が出来たらメールで意見交換,2011年4月の投稿期限に間に合わせる. |
センラトリ准教授との研究打ち合わ 実験装置とセンラットリ准教授
*センラトリ准教授の論文(下記をクリックしてください)
Senratry's paper.pdf へのリンク
出張者/指導者 |
特定非営利活動法人アジア高等教育支援機構理事 森屋俶昌 |
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指導研究テーマ |
大気雑音による衛星電波伝搬に関する研究 |
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出張期間 |
2010年12月16日−2010年12月25日 (10日間) | |
業務日程
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年 月 日 |
業 務 内 容 |
2010/12/16(木) |
移動:羽田−バンコク−ビエンチャン |
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2010/12/17(金) |
論文発表指導(発表論文の内容とグラフの確認) |
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2010/12/18(土) |
資料整理とサイコン副学長、カンプイ先生、プンミー先生との会合 |
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2010/12/19(日) |
電子工学科の先生の家族と懇親会 |
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2010/12/20(月) |
論文発表指導(ポンパサ先生と論文内容の検討) |
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2010/12/21(火) |
研究指導(ドンキョウ先生とKaバンドアンテナ雑音特性、降雨減衰特性に関する討論) |
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2010/12/22(水) |
研究指導と専門学校見学及び理事長との面談) |
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2010/12/23(木) |
貴機構が支援するロボット大会視察 |
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2010/12/24(金) |
移動:ビエンチャン−バンコク |
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2010/12/25(土) |
移動:バンコク−関西空港−大阪空港−羽田 |
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カウンターパート名 |
電子工学科 カンプイ准教授 |
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指導内容 |
1.論文発表の指導 昨年までの指導の結果別添のような論文を国際学会(JICTEE2100)に投稿できたのでその論文発表の指導を行った. 2.研究指導
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今後期待される成果 |
指導を受けた3名の教員の理解度も良く,また研究に積極的で,今回の指導により今後国際学会で発表またはジャーナルに投稿できる2編の論文が書けると期待できる. |
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備考 |
本年3月初旬ビエンチャンでJICA支援の国際シンボジュームが開催される。3人の研究者は次の論文を準備している。 |
カンプイ准教授,他教員に論文発表指導 カンプイ准教授,他教員に論文執筆指導
*カンプイ准教授他が国際学会で発表論文(下記をクリックしてください)
Khamphoui's paper.pdf へのリンク
3.ラオスにおける国際学会開催と論文発表支援
当NPOの委員は当NPOが設立される以前、すなわち1999年より現在まで継続してラオス国立大学工学部の教員に教育および研究活動の支援を行ってきた。特に大学は研究を通して学生の教育をするところで、その意味では研究指導に携わってきた委員には、ラオスで国際学会が開催できるようになり、そこでラオス国立大学の教員が論文発表をできるようになるのが夢であった。研究指導の一例は前述1.2節に示されている.2008年度に初めてラオスで通信情報関係の国際会議が開催され、2010年度も情報通信電気電子関係の国際学会が開催された。当NPOではこの国際会議で論文発表を行ったポンパサ准教授に優秀論文発表賞状と副賞を贈呈した。なおこの国際会議に参加した若林敏雄理事の報告を以下に示す。
4.若林敏雄理事のラオスでの国際学会参加報告
第3回の国際学会,JICTEE 2010 (2010 Joint International Conference on Information &
Communication Technology, Electronic and Electrical Engineering)が12月21日から23日までの3日間に亘ってラオス・ルアンプラバン・Chanthavinh Resort & Spa Hotelで開かれた。(写真1−6)本会議は2007年に第1回目をラオス国立大学(NUOL、National
University of Laos)で、2008年に第2回目をビエンチャン・ドンチャンパレスホテル(Don Chan Palace Hotel)開催された。最初の会議はラオス国立大学、モンクット王ラカバン工科大学(KMITL, King Mongkut’s Institute of Technology, Ladkrbang,
Thailand),明治大学、東海大学の4大学による合同シンポジウムであった。100件の発表が行われた。第2回目は、ISCIT 2008との共同開催であった。いずれもICT分野を中心とした会議である。
今回からは、分野を拡大して情報通信分野だけでなく、電気電子工学の分野を含めた会議であり、情報通信と電気電子工学との合同会議としての開催である。タイ、ラオス、インドネシア、韓国、日本の5カ国から177件の応募があり、131件が採択され、その発表が行われた。タイ国からは114件、日本からは14件の論文が発表された。ラオスからは、6件の発表が行われた。その内の1件は、NUOLからの発表であるが、その他の5件は、NUOL教員ではあるが、留学先での発表である。もともと本会議は、ラオス国立大学のICT分野の研究、教育を強化し、持ってラオス国の経済発展を促し、国民生活を豊かにし、国民の幸福と福祉の向上を図るために始められたものである。この趣旨からすると、ラオス国即ちラオス国立大学からの発表件数が多くなることを期待していたのだが・・。これについては時間をかけなければならない。
ところで、会場はメコン川を渡し舟で渡った、街とは対岸にある、リゾートスパである。シンポジウムが終わった24日、早朝、托鉢(たくはつ)を見学するために川を渡って町に行くと、百数十名のお坊さんが通り過ぎて行った。学会の最終日24日夜、街に出て夕食後、ホテルに帰る渡し舟で余りにもメコン川の上流の月が美しく、川面に月光が映えた様子は非常に印象的であった。
Keynote Speechの1コマ JICTEE2010の委員と講演者
あるセッションにおける発表 学会の論文発表会場